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奥 隆之*; 森田 晋也*; 守安 精*; 山形 豊*; 大森 整*; 安達 智弘*; 清水 裕彦*; 佐々木 圭太*; 広田 智章*; 岩佐 浩克*; et al.
JAERI-Conf 2001-002, p.537 - 541, 2001/03
中性子利用効率を高めるために中性子レンズの開発を進めている。今回、われわれは冷中性子に対して透過率の高いフレネル型の物質レンズを開発し、集光特性を評価した。
大久保 浩; 吉田 健三; 嘉悦 勲
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 30(4), p.209 - 212, 1979/00
電子線重合によるゲル状フレネルレンズフィルムの製造方法について研究した。フレネルレンズフィルムの素材として、メチルメタクリレートのプレポリマー、不飽和ポリエステル及び多官能性モノマーを選んで研究した。不飽和ポリエステルは、電子線を照射し、硬化する場合、着色し易いが、電子線を適当量照射し、硬化寸前、すなわちまだやわらかいフィルム状を呈しているときに重合を止めた場合、着色は全く見られない。この現像を応用し、フレネルレンズの鋳型上で不飽和ポリエステルを重合させ、強度のあるフレネルレンズフィルムを得ることができた。このフィルムは若干の線照射によって完全に硬化するので、フレネルフィルムを板ガラス又はポリメチルメタクリレート板等に接着剤で貼り付けることによって、フレネルレンズ版を製造することが出来た。
嘉悦 勲; 吉田 健三; 大久保 浩
J.Appl.Polym.Sci., 24(6), p.1515 - 1529, 1979/00
被引用回数:6放射線注型重合によるフレネルレンズの製造方法について研究した。75cm75cmの線フレネルレンズをメチルメタクリート及び多官能性モノマーの混合物のプレポリマーを用い、注型法及びソフトゲル法によって製造した。注型法によって製造する場合、低温で重合した方が比較的良好なフレネルレンズが得られることが判明した。注型法によって得たフレネルレンズについて、パイレリオメーターを用い、その集光能力を測定したところ、約20倍の濃縮率が得られた。ソフトゲル法によって製造する方法について検討したが、フレネルレンズ用の金属製鋳型の厚さがうすいため、クランプで押しつける際、レンズ中心部に若干の空気が入り、重合時の体積収縮も手伝って中心部に大面積のヒワを生じ、良好なフレネルレンズは得られなかった。しかし、小型の鋳型を用いたとき、良好なレンズを得られるので、鋳型の厚さを改良することによって大型レンズの製造も可能であると思われる。
嘉悦 勲
光学技術コンタクト, 17(7), p.31 - 40, 1979/00
放射線重合を利用した光学用有機ガラス材料の製造技術について、レビューし紹介したものである。緒言,放射線反応の特長と成形技術への応用,放射線成形技術の用途開発,結言の各項より成る。放射線反応の特長と低温過冷却状態での塊状重合の特長とが成形重合特に高品質(均質性および面精度など)の光学用材料の成形プロセス上の問題点とどのように結びつき、どのような効果をあげているかという点を、歪解析,熱解析,応力変位の解析などの点から明らかにし、併せてプリズムやフレネルレンズなどへの応用例を示し、この技術によってどれ位の水準の製品が得られるか、またコストはどれ位の見込みであるかを述べたものである。結論として、光学分野でのプラスチックの利用が放射線という手段によって技術的な壁を破って一歩前進することができたと考え、今後のたゆみない関心と開発努力の持続に期待が寄せられる。